循環器科のよくある症状

当院の循環器科の強み

  • 循環器専門医による専門的な循環器診療を行います。循環器疾患に関連する症状がある場合は、ご相談ください。
  • 大学病院や総合病院、心不全専門の定期訪問診療など専門医療機関との連携も図っておりますので、ご安心ください。重症度に合わせて患者さんにとって最適治療を提供できるようにしています。
  • 心不全stageCまでの外来治療を行います。心不全入院後でも、病態によっては当院での外来加療が可能ですので、ご相談ください。
  • 大学病院で冠動脈ステント留置、カテーテルアブレーション治療をした患者さんのその後の定期的な治療継続も行いますので、ご相談ください。
  • 心臓機能障害指定医です。必要書類記載希望の方はご相談ください。(定期通院中の方のみ。)
  • 睡眠時無呼吸症候群が疑われる方の検査と診断、C P A P治療を行っております。検査はご自宅に検査機械が送られてきますので、入院の必要はありません。価格も一般的に入院して行うよりも低価格で行うことが可能です。
  • 保険適応の禁煙治療も行っております。詳しくはご相談ください。(現在、全国的にチャンピックスの出荷調整が続いておりますので、供給が安定し次第再開検討します。)

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胸痛

胸痛症状で鑑別すべき疾患は、「狭心症」「心筋梗塞」「気胸」「胸膜炎」「逆流性食道炎」「胃炎」「帯状疱疹」「肋間神経痛」「気管支喘息」など多岐に渡りますが、その中でも特に緊急性が高いのは、「狭心症」「心筋梗塞」「気胸」です。
これらの疾患は、すぐに命に関わる可能性があるため、急激に具合が悪くなるような場合(冷や汗が出て、なんとも言えない強い気分不快)は、救急車を呼んで対応が必要になることもあります。
そこまでひどくない場合には、専門的なクリニックであれば、鑑別し対応することが可能です。

「狭心症」「心筋梗塞」による胸痛

「狭心症」「心筋梗塞」を疑う胸痛は、胸が押さえつけられるような痛み、首や肩の方まで広がるような痛み、冷や汗が出る、数分以内に治る、などの症状です。

「気胸」による胸痛

「気胸」の胸痛は、とにかく呼吸に伴って生じる痛みです。そして徐々に息苦しくなっていくことが多いですが、小さな気胸の場合には、違和感だけ、ごく軽い息苦しさ、と表現する方もいます。

「胸膜炎」による胸痛

「胸膜炎」の胸痛は、呼吸に伴う胸部や背部の痛みとして自覚することが多いです。
頻度も多くなく、緊急性が高いことは少ないので、色々と除外していった結果辿り着くことが多いのですが、中には重症な肺疾患に伴って起きる場合もあるので、しっかり鑑別しておく必要があります。

「逆流性食道炎」「胃炎」
による胸痛と
「狭心症」「心筋梗塞」による胸痛との区別

「逆流性食道炎」「胃炎」は通常消化器症状として自覚することができる場合が多いのですが、中には狭心症や心筋梗塞の胸痛と区別することが難しい場合もあり、これらの鑑別には検査が必要となります。

逆流性食道炎について
詳しくはこちら

「帯状疱疹」による胸痛

「帯状疱疹」は、湿疹が出現する1週間ほど前から、針で刺されたような痛み、少し擦れるだけでズキッとするような痛み、と表現されるような痛みが出ることがあるため、湿疹が出てこない間には内臓疾患との鑑別が難しいことも多々あります。
また、最終的に軽い症状で終わった場合には、目立った湿疹が出ないこともあるため、痛みの特徴をよく捉える必要があります。帯状疱疹だった場合には、内服治療が可能であり、放置すると神経痛が残ることもあるため、できるだけ診断をつけることが望ましいと思われます。

「気管支喘息」による胸痛

「気管支喘息」のほとんどは、咳や息苦しさなど明らかな呼吸器症状ですが、ごく稀に「軽い息苦しさと胸痛」と表現する方がおり、色々と検査をやった結果、最終的に喘息治療を強化すると改善する、という場合があります。
ただし、元々過去に喘息治療の既往がある方が多いため、喘息既往がある方においては、注意が必要ということになります。

息切れ、倦怠感、むくみ

息切れ、倦怠感、むくみとは

息切れや倦怠感とは、これまで問題なくできていた動作で息があがって休憩が必要になるような症状のことを言います。
むくみは、筋肉の少ない女性や高齢者では生理的にむくむことがありますが、病的なむくみ(治療が必要となるようなむくみ)とは、朝起きた時点で足にむくみがある、2週間以上むくみが続いているような症状のことを言います。

だるさ、倦怠感、むくみの原因

日常生活に支障をきたすレベルのだるさ、倦怠感、むくみの原因としては、「貧血」「甲状腺機能障害」「副腎機能障害」「更年期障害」などが原因となることが多いですが、中には心臓・腎臓・肝臓などが原因となる場合もあります。

貧血・甲状腺機能障害・副腎機能障害について詳しくはこちら

「心不全」による
息苦しさやむくみ

心臓は全身に血液を送るポンプの役割があり、全身の血液循環が停滞する状態のことを「心不全」と言います。
心不全になると、血液の流れが停滞しているため、効率よく酸素が全身に行き渡らず、息苦しさやむくみが出るようになります。

心不全について詳しくはこちら

「腎臓の機能低下」による
息苦しさやむくみ

腎臓は血液量や老廃物(人間の体から出さないと毒になってしまうもの)の調整を行なったり、酸素を運ぶ赤血球を作るために必要なエリスロポエチンを作っているため、腎臓の機能が悪くなると心不全と同様に息苦しさやむくみが出るようになります。

「肝臓の機能低下」による
むくみや倦怠感

肝臓はアルブミンという生きる上で必須のタンパク質を合成しています。肝臓の機能が低下すると、血液中のアルブミンが低下します。アルブミンが低下すると、血液中の浸透圧が低下して、血管外に血漿成分が漏出するため、結果的にむくみが出るようになります。
また、肝臓は体にとって老廃物となるアンモニアの分解・解毒を行なっているため、肝機能が低下するとアンモニアが体に蓄積して、強い倦怠感や傾眠傾向(すぐに寝てしまう)といった症状が出るようになります。ただし肝臓でアルブミン合成が低下したり、アンモニア分解が低下するのは本当に末期の状態ですので、健診が浸透してきた現代社会においては症状が出る前に肝臓機能が悪くなってきていることを知って、ケアすることが可能です。
とはいえ、急激に進行する肝機能障害などもありますので、確認しておく必要があります。

息切れ、倦怠感、むくみが
ある場合の診断方法

これらの疾患のほとんどは採血検査、心電図、心臓エコー検査で鑑別し診断をつけることが可能です。
原因や重症度によっては高度医療機関での治療が必要となる場合もありますが、専門的なクリニックであれば中等度レベルまでの治療を行うことが可能です。

ストレスなどが原因の
倦怠感の治療法

一方で、原因が明らかにならないような倦怠感の場合はストレスなどによる心因性の可能性も検討する必要があります。漢方治療などでも改善が見込める場合もありますが、より専門的な治療が必要となる場合もあります。

動悸

動悸とは

動悸とは、脈が速くなる、脈がとぶ、脈が一定のリズムでない、脈が強く心臓の拍動を感じる、体が揺さぶられるような気分になる、などの症状のことを言います。

動悸の原因

動悸の原因として、「不整脈」「心拍動」「心因性」の3つを鑑別する必要があります。

不整脈による動悸とは?

「不整脈」は、脈が速くなる、脈がとぶ、脈が一定のリズムでないという表現をすることが多いです。心電図やホルター心電図(24時間つける心電図)などの検査を行うことで診断がつきますが、不整脈の診断をつけることは、意外と容易ではなく、症状が出ている時に現行犯逮捕をしないといけません。
そのため、動悸の頻度や状態によっては数年以上経ってようやく診断に至る場合もあります。ただし、症状が続いている場合にはすぐに診断できることもありますし、中には命に関わる不整脈や、不整脈が出る原因として心臓が悪い場合もありますので、症状があるようなら一度は専門医に相談する必要がります。

不整脈について詳しくはこちら

「心拍動(心拍動)を強く感じるような動悸について」

「心拍動」(心臓の鼓動)を強く感じる場合に、動悸として感じることがあります。心臓自体の病気(心不全、心筋症、弁膜症など)や、全身の血液量が多くなるような疾患(貧血や甲状機能障害)が原因となっている場合もあります。
ただし、これらも専門医であれば検査を行うことでいずれも診断が可能ですので、症状があるようでしたら一度は専門医に相談することをおすすめします。

「心因性」が原因の動悸

「心因性」については、誰もが生じる可能性があります。
前述のような病気がないことをしっかり確認した上で、専門的な治療をお勧めしております。

失神

失神性めまいとは

めまいと表現される症状のうち、目の前が真っ白(真っ黒)になって倒れそうになる、意識が一瞬なくなって倒れるという失神性めまいは、失神が起きることで、二次的に怪我や事故に繋がることが多く、原因をしっかり鑑別する必要があります。

失神性めまいの原因

失神性めまいは、血圧の低下が原因となること多いですが、さらに血圧低下を起こす原因は多岐に渡ります。「貧血」「起立性低血圧」「神経調節性失神」「迷走神経反射」「頸動脈狭窄」「アダムス・ストークス発作(心臓が原因となる失神、不整脈や心筋症、大動脈弁狭窄)」「一過性脳虚血発作」「脳梗塞」などを鑑別する必要があります。

「貧血」

「貧血」に関しては、完全に失神することはほとんどありませんが、頻度としては多く、診断治療が可能なことが多いので、必ず鑑別する必要があります。

貧血について詳しくはこちら

「起立性低血圧」「神経調節性失神」「迷走神経反射」

「起立性低血圧」「神経調節性失神」「迷走神経反射」については、二次的な事故に繋がらない限りは、命に関わることはありません。しかし、明確に診断することが難しい場合もあります。それぞれ症状が特徴的であるため、専門医であれば症状だけで鑑別することが可能です。

「頸動脈狭窄」

「頸動脈狭窄」は、元々生活習慣病など動脈硬化が起きそうな病気を持っている方に起きることが多く、頸動脈エコーで診断可能なことが多いです。しかし、中には頭蓋内の血管奇形などが原因で生じる場合もあります。

「アダムス・ストーク発作」

「アダムス・ストーク発作」と言われる心臓が原因の失神であった場合には、いずれも命に関わる可能性があり、治療が必要になりますので、必ず鑑別して診断を明確につける必要があります。
具体的な病名としては、「洞不全症候群」「房室ブロック」「閉塞性肥大型心筋症」「大動脈弁狭窄症」が挙げられます。

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夜間のいびき、
日中の眠気や集中力低下

「いびきがうるさいだけでなく、全く息をしていない時間が
ある」という
指摘を受けた事はありませんか?

他者より「いびきがうるさいだけでなく、全く息をしていない時間がある」という指摘があったら、心臓や脳への負担がかかるレベルの睡眠時無呼吸の可能性が考えられますので、一度は評価する必要があります。

睡眠時無呼吸による脳や
心臓への障害

睡眠時無呼吸があると、血液中の酸素が不足することで、脳や心臓への障害が生じることがわかっています。特に生活習慣病の治療をされている方にとっては、心臓や脳の病気に進展する増悪因子になりますので、ご自身の自覚症状がそれほど強くない状態でも将来のために積極的に治療に取り組む必要があります。

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禁煙治療に取り組みたい

喫煙が原因で発症する病気

喫煙が原因の一部として確定的な病気は、「肺がん」「口腔がん」「咽頭がん」「鼻腔・副鼻腔がん」「食道がん」「胃がん」「肝がん」「膵がん」「膀胱がん」「子宮頸がん」「心筋梗塞」「狭心症」「大動脈瘤」「末梢動脈硬化疾患」「脳梗塞」「脳出血」「慢性閉塞性肺疾患(C O P D)」「2型糖尿病」「歯周病」「乳幼児突然死症候群」などです。

禁煙治療に取り組む上で
大切な事

喫煙は、本人への害だけでなく、生活を共にする周囲の人全てに害をもたらします。自分のために治療するとなると快楽に負けてしまうのが人間ですが、自分にとって大事な誰かのために、という思いで取り組んでいただくことが大事ではないかと思います。
また、一緒に生活されている方にも、禁煙治療が精神的に大変なことであることを理解してもらい、一緒に乗り越える姿勢を持っていただくこともとても重要です。

当院の禁煙治療

当院では、ただ処方するだけではなく、喫煙による健康被害を理解して頂き、禁煙後の再喫煙に繋がらないように教育するよう心がけています。

詳しくはこちら

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